T様は、もともと永く土壁の家に住んでおられ、

日本の伝統家屋のよさや気候風土を考えた素材の確かさを肌で感じておられました。

しかし、現代病ともいうべき、化学物質によると思われるアレルギー性の疾患や

シックハウス症候群の怖さも知っておられ、その症状に悩まされることもありました。

それからしばらくして、ある住宅雑誌に無添加住宅の文字を見つけました。

「ムテンカジュウタク?」

何かを感じたT様は資料請求をされ、パンフレットを取り寄せました。

「弊社からの営業はいたしません!」と当時の資料に書いてあったとおり、

無添加住宅からの連絡は全くなく月日は過ぎて行きました。

そんな時、たまたま通りかかった杉の家の完成見学会に立ち寄った時のことです。

「合板の家は怖いけど、自然素材の杉を使っている家なら大丈夫だろう。」と

木立の中に囲まれているようなイメージを持って中に入ったその時、

「あっ、頭が痛い!」。何と予想に反して、めまいを覚えてしまったのです。

T様は四国のご出身なので杉の家が多く、「その中で育ったのに・・・」と

少なからずショックを受けたそうです。

そこで思い出したのが、無添加住宅。

早速、秋田憲司代表が書いた本を読み、

なぜ杉の家で具合が悪くなったかを知ることができました。

それは、「家というのは、素材のバランスが大事」だということ。

あらゆる素材を徹底的に研究し尽くした、秋田代表の考えを身をもって知ることができ、

天然素材なら大丈夫という一般の住宅会社では知ることのできなかったことが、

この本を読んで分かったのです。

「まさに、目からウロコでした!」と奥様から言われます!

「日本の昔の生活に現代のセンスを取り入れたところが大好き!」との

感想を持たれた奥様が設計士との打ち合わせをされました。