1.ウィルス・菌・カビは何が違うの?
上記の通り、小さい方から①ウィルス、②菌、③カビとなります。それぞれ、大きさだけではなく、構造や影響等が異なっていることが分かります。
参考サイト:近畿大学病院「今さら聞けない 「ウイルスと細菌と真菌の違い」
https://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/ketsuekigakuwomanabou-252.pdf
2.ウィルス・菌の感染しやすい環境とは
ウイルスと菌は異なる特性を持ちますが、感染しやすい環境にはいくつか共通する要因があります。
以下に、ウイルスと菌それぞれについて感染しやすい環境の一般的な要因を挙げてみます。
1.ウイルス
- 密集した場所: 人が密集している場所や混雑した空間では、ウイルスが容易に拡散しやすくなります。例えば、公共交通機関、イベント会場、または病院などが挙げられます。
- 接触: 感染者や感染物に直接触れることで、ウイルスが伝播する可能性が高まります。手指を顔に触れたり、感染者との密接な接触が起こりやすい状況がリスクとされます。
- 空気感染: 空気中に浮遊した飛沫や微小な粒子を通じて感染が広がることがあります。特に風通しの悪い密閉空間では、ウイルスが長時間残存しやすくなります。
2.菌
- 湿度と温度: 菌は一般的に湿度が高い環境を好みます。特に暖かく湿潤な場所は、多くの種類の菌が繁殖しやすい環境となります。
- 有機物の分解: 菌は有機物を分解することで栄養を得るため、腐敗物や湿った場所、汚れた環境が菌の繁殖に適しています。
- 不十分な衛生状態: 菌は不十分な衛生状態が続く場所で繁殖しやすいです。例えば、食品の不適切な保存や調理状態、清潔でないキッチンなどが挙げられます。
感染しやすい環境は微生物の種類によって異なりますが、これらの一般的な要因は感染のリスクを増加させる可能性があります。
3.ウィルス・菌等の感染経路
ウイルスの感染経路
- 1.空気感染: 感染者がくしゃみや咳をすることで、ウイルスを含む飛沫が空気中に放出され、他の人が吸引することで感染する。
- 2.接触感染: 感染者が触れた物品や表面にウイルスが付着し、それらの物品や表面に触れた手で口や鼻を触ることで感染する。
- 3.食品や水を介した感染: 汚染された食品や水を摂取することで、ウイルスが体内に侵入し感染する。
菌の感染経路
- 1.接触感染: 感染者が触れた物品や表面に菌が付着し、それらの物品や表面に触れた手で口や鼻を触ることで感染する。
- 2.食品を介した感染: 汚染された食品を摂取することで、菌が体内に侵入し感染する。
- 3.空気中の胞子の吸引: 空気中に浮遊している菌の胞子を吸い込むことで、呼吸器系に菌が侵入し感染する。
これらの感染経路を理解することで、みなさまが感染予防に対する適切な対策を取ることができますね。すべてのモノから感染を防ぐことは難しいですが、正しい知識を付けることで感染予防に役立ててください。
4.ウィルス・菌からの感染予防方法は
ウイルスからの感染予防法:
- 手洗い: 頻繁に手を洗うことで、ウイルスを除去します。特に外出後や食事の前後には手を洗いましょう。
2.マスクの着用: 人混みや密閉空間ではマスクを着用し、ウイルスの拡散を防ぎます。
3.咳やくしゃみのマナー: 咳やくしゃみはティッシュや肘の内側で口や鼻を覆いましょう。
4.清潔な環境の維持: 定期的に家の中や共用スペースを清掃し、清潔を保ちます。
5.感染者との距離を保つ: 感染者との接触を避け、可能な限り距離を保つよう心がけます。
菌からの感染予防法:
- 手洗い: 頻繁に手を洗い、菌を除去します。特に食事の前後や調理後に手を洗いましょう。
- 清潔な環境の維持: 家の中やキッチン、トイレなどの共用スペースを定期的に清掃し、清潔を保ちます。
- 適切な食品管理: 生肉や生魚といった生の食品と加熱食品を分けて保管し、十分に加熱することで菌の繁殖を防ぎます。
- 適切な調理: 食材を十分に加熱し、調理器具や調理スペースを清潔に保つことで、菌の繁殖を防ぎます。
これらの感染予防法を実践することで、ウイルスと菌からの感染リスクを軽減し、家族や自身の健康を守ることができます。
5.まとめ
前項までの通り、感染リスクを下げるには、様々な状況が影響することが分かりました。
接触だけではなく、環境面・自身の体調面・衛生面・外出時のマナー等自分自身で対応しがたいところも意識しながら生活していくことが重要なのですね。
これから新年度に近づくにつれ、人との接触も増えて参りますので、正しい知識を身に着け、感染リスクを自ら下げる努力をしてくださいね。
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この記事を書いた人:
株式会社ビリーフハウス 花島