みなさま、昼夜の寒暖差が厳しい季節になってきましたね。

昼間が暖かいと気を許していると、夕方以降の気温が低くなって気を付けないと風邪をひいてしまうことも。。。

お身体には十分お気を付けください。

今日は、そんな寒暖差の大きいこの季節でも室内の昼夜の差が少ない高気密・高断熱の家についてお話したいと思います。

 

【目次】


1)『高気密』と『高断熱』の定義とその歴史

2)『高気密』と『高断熱』住宅の弊害

3)人が摂取する空気量と住宅内の空気について

4)化学物質の摂取の影響

5)化学物質の摂取の対策はどうすればよい?

6)まとめ


 

温湿度環境を快適性にするために、現在の住宅では高気密、高断熱を高めた家づくりが推進されています。

1)『高気密』と『高断熱』の定義とその歴史

その説明を行う前に、高断熱と高気密についての定義を下記に記します。
高断熱とは、密閉されていて、外気圧の変化に左右されないこと。また、そのような仕組み。を指します。
また、
高断熱とは、断熱性能に優れているさま。特に住宅において、屋外の空気を屋内に流入させにくくなっている状態。を指します。
少し前の断熱性能が低い家また断熱材を入れてない家では、高齢者の方が温度変化によるヒートショックのためお亡くなりになる方もおられました。
また、壁やサッシの断熱性能も高くはなかったので、外気の影響を受けて居室内では定常的に暖房をする必要もあり、一酸化炭素:COまたは、二酸化炭素:CO₂が発生して環境負荷をかけたり、その分の光熱費も高く費用負担もバカになりませんでした。
このような状況を改善するため、国は新築時の高断熱、高気密化を推しはかり住宅性能を高めていきました。リフォームにおいても後から取り付け可能な二重サッシや、内壁への断熱改修も行えるようになりました。
結果、住宅内部の温熱環境が向上し、快適性も高まり暮らしやすい世の中になりました。
一方では、快適性を高めれば高まるほど、頭痛やめまい、喘息の発作や息苦しさ、嘔吐や下痢などを起こす方も増えてきました。
これは遥か昔の話ではなく、1990年代から2000年にかけての日本の話です。
いわゆるシックハウス症候群と呼ばれる住宅建材が引き起こす健康被害の問題です。
しかしながら、日本やアメリカなどの先進国では大きな問題となっていますが、後進国ではどうでしょうか?
実はこのような問題はあまり大きな問題にはなっていません。何か理由があるのでしょうか?
また、このような問題はなぜこのタイミングで特定の方達だけに被害を与えることになったのでしょうか?

2)『高気密』と『高断熱』住宅の弊害

この問題は複数の問題が重なって起こっているのです。
一つは、室内の快適性を優先して温度を温かくするしようと高断熱化したり、一度暖めた空気を逃さないように高気密化したことが理由です。
また、暖かさは高まりましたが、人の生活による二酸化炭素:CO 2の排出や使用建材から揮発する殺虫、防虫効果のある薬剤成分、建材を貼るための接着剤や防腐剤、安定剤などの化学物質が室内に揮発し、それを人が知らず知らずのうちに体内に摂取したことが2つ目の理由です。
最近の住宅は、減少傾向にありますが、住宅の着工戸数がまだまだおおいです。
この新たに造り上げる家が、高性能で精度も高く、早く作ることができ、しかもお手頃なお値段でできるよう、工業製品化したものがかなり多くなってきています。
フローリング一つにしても無垢材とはいえど、本当の無垢材を使っている住宅は数えるほどです。表面は確かに桂むきした面材だとしても、縦横を交互に人工接着剤で張り合わせ、表面だけ木を貼るという表面から見たら本当の木のように見えるのです。しかし、そのフローリングは本物ではなく、接着剤で張り合わせたが為、人の目には見えない揮発性有機化合物が室内の至る箇所に行き渡ります。
それを吸うとなんとなく身体に良くないことはわかりますよね?

3)人が摂取する空気量と住宅内の空気について

それを、どれくらい人が摂取してるのか?
じつは、聞いてびっくり、大人一人当たり1日:約20kgもの空気を摂取しています。
では食べ物はどうでしょうか?
セレブの方がビーガンだの、ヘルシーご飯だの、ミネラルウォーターだの、、、
これを全部足し合わせても、大人一人当たり大体2kgしか摂取していないのが実情です。
10倍もの差があるのにお気づきでしたでしょうか?
参考サイト
しかもその汚れた空気は、空気よりも重いので、膝下30cm以下に溜まります。そのため、赤ちゃんや小動物が位置的被害を被ることに加え、免疫の低いものは更に身体的被害を受けることになってしまいます

4)化学物質の摂取の影響

話は変わりますが、最近新たな言葉として、『香害(こうがい)』という言葉をよく耳にします。
文字の通り、香りが人にもたらす影響が健康被害となって問題になっています。
参考サイト:日本経済新聞
香りは天然、人工に関わらず化学物質なんです。アロマテラピーがわかりやすいですよね。
適量であれば身体に良い影響をもたらすのですが、人それぞれの許容量を超過すると、身体の健康を害する結果となってしまうんです。
このような被害を受けないようにするには単純に化学物質を摂取しなければよいだけなんです。
しかしながら、人平均で1日当たり16時間も室内で過ごしている現状を考えると、高気密、高断熱化をした住宅内で過ごしていると、生きていれば必ず気づかないうちに摂取(暴露)してしまうのです。
参考サイト
怖いことですよね。
石油由来のプラスティックや接着剤、飲食物の中に添加されている防腐剤、合成甘味料、安定剤、人工色素などなど、経済活動を優先するあまり、身の危険に気づかず化学物質に侵されているんです。

5)化学物質の摂取の対策はどうすればよい?

それを回避する一つの策として、化学物質の揮発量の少ないものを建材に選ぶ。
もちろん、機械製品を使って空気環境を良くすることもある程度できますが、言うまでもなく莫大な費用がかかります。これも大体10年で交換が必要ですよね。
漆喰
それであれば最初から壁天井はクロスや石油を使った壁材などではなく、揮発のない壁材の代表である漆喰がおすすめです。
よくある話ですが、珪藻土は、珪藻という植物プランクトンが死んで堆積した土です。調湿性能は高いのですが、見えない空気に貼り付けている接着剤が加わっていること、揮発した空気の汚れを浄化できないことを考えると機能性が高く、自身の特性で固まる性質のある漆喰のほうが個人的にはオススメですね。
化学物質も吸着分解しますし、効果も半永久的ですので、これ以上説明する必要もありません。
ご興味のある方は、下記お問合せボタンからご連絡ください。ここに書いていない秘密がもっとお聞き出来ますので。

6)まとめ

高気密・高断熱は、過去の寒い環境下から改善するために国が奨励して推し進められており、室内の気密性能や温度環境は過去の住宅と比べてかなり快適性や省エネ性が向上した。
しかしながら、その室内環境の向上に反比例して室内空気環境の化学物質濃度が上がり、シックハウスや化学物質過敏症の方も増えている。
人により、化学物質の許容量が決まっており、それを超過するとシックハウス症候群にかかってしまうため、住宅性能の向上をする際には、化学物質を揮発しない建材を選ぶとよい。
お問い合わせのある方は、下記のURLよりご連絡ください。
お問い合わせは、こちら
この記事を書いた人
株式会社ビリーフハウス
広報担当:花島