みなさん、今年もあっという間に12月後半に突入しました。年末なので言うまでもなくお忙しい日々を過ごされていることと思います。

ここ最近は、温暖化の影響なのか、12月でも日中は頑張れば半袖でも過ごせる日もあれば、朝夜はとっても冷える時もありますよね。体調管理には気を付けたいものです。

さて、本日は自然素材を使った家にお住みの方々に向けて、自然素材との付き合い方をお教えします。

仲良く付き合えば、とっても快適に過ごせることはもちろんのこと、家族が健康に暮らせることに加え、日々の生活も充実したものになると言われています。

その秘密に触れてみたいと思いますので、本日も宜しくお願いいたします。は

【目次】

1.自然素材とは、

 

1.自然素材とは、

自然素材住宅

ありのままの状態を指すようで、住宅業界ではこの『自然素材』と表現することが大いにして目にします。

しかしながら、本当の自然素材を使った住宅は非常に少ないのが現状です。自然素材の種類は下記の通りたくさんあります。その一部を記載します。

[参考サイト]SUUMO https://suumo.jp/yougo/s/shizenzairyo/

 

[自然素材(1):しっくい(漆喰:Stucco,Plaster)]

無添加住宅キッチン

例えば、壁材や天井などの内装壁材として『漆喰』が近年よく使われるようになりました。この漆喰の原料は石灰岩で、建材にするにはその石灰岩をいったんボロボロに砕き、焼いてから水を加えて消石灰にします。ここまでの工程はどのメーカーもほぼ同じなのですが、ここから建材としての施工性やひび、割れを防ぐために人工添加物である接着剤を混入させたるするものもあるのです。せっかくの自然素材が自然素材ではなくなってしまっています。

そのため、本当の自然素材であると思っていた方が後から本当に自然素材ではなかったということに気づいてショックを受ける方もいらっしゃいます。

[自然素材(2):フローリング材]

無垢フローリング

また、床や腰壁などに使用するフローリング材にも自然素材を使っている住宅メーカーは最近非常に増えました。合板フローリングと比較すると金額もかなり違いがあります。しかしながら、その自然素材のフローリング材にも色々と種類があります。ワンピース(OPC)、ユニ(uni)、エフジェイエル(FJL:フィンガージョイントラミネート)です。

①ワンピース(OPC)

:とは、そのままの木材を同じ厚みに切り揃えフローリングとして活用したもの。接着剤などは一切使用せず木自体の特徴のままの状態ものを指します。

②ユニ(uni)

:とは、ワンピースのフローリング材の長手方向(長い方)の端と端を接着剤でくっつけ、短い長さを補ったもの。

③エフジェイエル(FJL:フィンガージョイントラミネート)

:とは、長いものと短いものが混ざっている寄木を指します。木片と木片をくっつけるのに接着剤を使用します。これにより木材のロスが減り、木材の有効活用が出来るので、比較的安価に入手可能です。

上記以外にもフローリングの厚みの上部の数ミリのみ自然素材でその下部は合板を使っているものも存在します。個人的には自然素材とは思えませんが。。。

[自然素材(3):建具]

無垢建具

一般的にはドアを指しますが、この建具とは空間の仕切りをするものを指し、ドアをはじめ襖・障子・サッシなども含みます。このドアで一番多いのが合板に木材のプリントシートを貼り木目調にしているものが多く、比較的安価なものが多いです。その中でもフラッシュドアといい、ドアの内部は空間になっているものもあります。賃貸や分譲住宅はこの類を採用しているところが多いですね。自然素材でも上記同様表面だけ無垢材を使っていたり、中は空洞という軽いドアも多いのが実情です。ドア選びの際にはこぶしでコンコンしてみて重量感や質感を確認することも必要ですね。

[自然素材(4):天然石]

住宅内をデコレーションするのに石を使う住宅も多いです。しかしながら、石材風プラスチックやモルタルで石に見せているものもあります。やはり自然素材の石は重量もありますし、施工の際にも下地をしっかりとしないと取れてしまうので高価なものとしても見栄えも素敵です。

2.自然素材との付き合い方

自然素材は天然そのものの素材のため、素材によっては生きている状態のモノも存在します。木材や漆喰などはその類でしょう。そのため、自然素材ごとにメリット・デメリットがあります。ようはその特徴を理解しつつ付き合うことで快適な生活を行うことが出来るのです。

[(1)しっくい(漆喰:Stucco,Plaster)]

漆喰は、施工時は粘土のような状態ですが、時間の経過とともに空気中の二酸化炭素(CO2)と化学反応し硬化していきます。特徴としては、水が抜ける際に微細な穴が無数に開いており、その穴に空気が触れると、大気中にあるウィルスや悪い菌が漆喰の強アルカリ性の特徴により吸着分解されます。それは匂いも同様の原理で匂いが消えます。漆喰を使った室内では、トイレの嫌な臭いも時間の経過とともに消えてしまうのです。歯科のホルマリンの匂いや、高齢者住宅特有の匂いも漆喰が消してくれます。

もう一つの漆喰の特徴には調質効果があります。これは、室内の湿気が多ければ壁体内に吸収し、湿気が少なければ壁体内から湿度を吐き出すのです。そのため、室内の湿度は通常の住宅よりも年間通して均一になりやすいので、風を引きにくくなったり、植物の育ちが良くなったりする効果もあるようですね。

ここで気を付けないといけないのは、その素材自体に任せきりではダメということです。いくら機能性の高い漆喰といえども、外で雨が降っている際に、漆喰を使った家の窓を全開にしていたら、外気の湿気を室内の漆喰が吸ってしまい、室内の湿度が高くなり飽和状態になります。結果、室内全体がジメジメして、カビが発生したり、不快な空間になってしまいます。

では、どうしたらよいか?ですが、特徴を知ることが重要です。人間が快適と思う湿度は、40~60%が理想ですが、その中でも55%が一番快適と言われています。実は2~3時間同じ空間でみる映画館の湿度設定はこの55%に設定しているそうです。カビは80%以上になると繁殖されると言われておりますし、逆に20%を切ると乾燥しすぎて喉を傷めてしまうこともあります。過度の湿気がある際には除湿を行い、逆に湿気が不足している際には、洗濯物を干したり、お風呂に水をためて湿度を高めるなど、住人側の湿度コントロールも必要なのです。

ここは、非常に重要な部分なので日常生活から湿度コントロールを行う癖をつけていきましょう。

[(2):フローリング材・建具などの木材]

木材も自然素材であれば漆喰同様呼吸しています。

そのため、漆喰と同じように湿度が高くなると木材自体が湿気を吸うため、膨張します。雨期や湿気が多い時には床が膨らむのはこの影響でしょう。逆に湿気が少ない場合には、木材やフローリングに隙間ができ、フローリングのさねが見えることもしばしば。建具のラッチも機能しなくなることもありますので、その際には湿度コントロールを行い木材の痩せを調整してください。

木材の合板は、住宅の引き渡しを受けてから劣化を辿っていきますが、自然素材の木材は生きているため、多少の凹みがついても水を垂らしておけば元の形状に復元しようとします。これは木の繊維がもとに戻ろうとする性質があるからです。面白いですね。

[(3):石やタイルなどの無機物]

石やタイルなどは、有機物ではなく無機物なので人体への影響もなく、物質変化も非常に少ないです。そのため、この種の素材は管理する必要は基本ありません。モノをぶつけたり物理的な障害がなければ管理する必要はありません。

3.まとめ

自然素材

以上のように自然素材はそれぞれの素材の特徴があり、まずはその素材自体の特徴を正しく知ることが重要です。そのためには、温湿度計を家の各居室に設置し、日常的に湿度の数値を把握する努力を行えば、快適な毎日が遅れるとともに自然素材が長持ちするので、メンテナンス費用も少なくて済むことでしょう。

このように、自然素材は日常生活を快適にする効果を持ち合わせており、加えて住宅を長持ちさせる特徴を持っています。

ここではまだまだお伝えできていないこともたくさんあります。自然素材に興味のある方はぜひお問合せください。お問い合わせはこちら

お問い合わせ

 

この記事を書いた人

株式会社ビリーフハウス 広報担当:花島