みなさま、今年も早いもので、遂に12月になってしまいました。
12月といえば、新年に備えて大掃除をそろそろ進めていく時期で、当社にもかなりの方からお問合せをお受けする時期になってまいりました。
今回は、無添加住宅の正規代理店として、当社が良くお施主様から質問を受ける内容を下記に記載しますので、ぜひ参考にしていただいて大掃除のお役に立てていただければ幸いです。
【目次】
1)自然素材の特徴
2)自然素材のお手入れ方法
(1)内壁漆喰
(2)外壁漆喰
(3)フローリング
(4)お風呂・洗面のカビ落とし
3)お問合せ
4)まとめ
1)自然素材の特徴
自然素材といっても住宅内には、たくさんの種類が使われておりますが、一般的には住宅内で表面的に見えている場所でいうと、壁・天井・床・窓・ドアなどが該当するのでは?と思います。
自然素材の壁の種類でいうと、珪藻土・漆喰・土壁などの湿式の壁が該当すると思います。
(1)漆喰の特徴
その中で当社がお勧めしております漆喰の掃除方法についてお話いたします。
この漆喰は、別のブログでも紹介しておりますが、まずは特性からお話いたします。
漆喰(stucco/plaster)は、もともと石灰岩を一旦ボロボロに砕き、それを焼成したものに水を加えて消石灰にします。
この消石灰は、水酸化カルシウムなので、強アルカリ性という特性を持ち、ヒトに害を及ぼすウィルスや菌を死滅させる効果があります。
そのため、ヒトも素手で触ったりすると指紋がなくなったり、目に入ると失明する可能性があるため、取り扱いには要注意です。
ですが、使い方によっては、畑に撒くと土壌がアルカリ性になり、農作物が良く育つようになったり、インフルエンザウィルスが充満するところに撒けば瞬時に死滅したりするので、消毒などの用途としても使われます。数年前の宮崎で発生した鳥インフルエンザの鳥小屋に白い防護服を着た方が白い粉を巻いていたものはこの消石灰です。
この消石灰を住宅建材に仕様するために、各メーカーごとにつなぎと呼ばれるスサや骨材、天然糊成分などを加え、壁や天井などに塗り付ける際の付着力を高めます。
この天然素材だけで作られた漆喰を左官屋さんが鏝を使って壁・天井等に塗っていくのです。
この漆喰には、化学物質を含む成分などは入っておらず、空気中の二酸化炭素と化学反応を起こし、自身の力だけで元の姿である石灰石へ戻っていきます。
つまり、半永久的にこの姿のままであるということです。引き合いに出して申し訳ありませんが、接着剤使った壁・天井材は接着剤の効果がなくなれば剥がれてまいります。
ですが、漆喰は自分の力で元に戻っただけなので、効果は半永久的であることが大きな特徴なのです。
大掃除の際には、「汚れ」「欠け」「浮き」が良くある対応内容として相談をお受けしますので、上記内容を踏まえお掃除・お手入方法を次項にてお伝えします。
(2)フローリング
自然素材のフローリングを各社より提供しておりますが、本当の無垢フローリングはウレタン塗装や接着剤及び薬剤を使用していないものが理想です。
それは、ウレタン塗装を表面に施していると、天然素材の大きな特徴である呼吸する効果が損なわれるからです。つまり、ビニールで口を押えているようなものなのです。当然呼吸できませんので、表面の質感はワックスを塗っているような感じになり、調質効果も減少してしまうので注意が必要です。
次に「UNI」というフローリングとフローリングの端を接着剤でくっつけたものも確かに自然素材なのですが、使用中にVOC(揮発性有機化合物)が揮発しますので、室内の空気が汚れてしまいます。目に見えないので人は匂いで違和感を感じる方も多いです。
純粋な無垢フローリングは、天然のVOCが発生しますが、時間の経過とともに1か月もすればVOCは約1/10に減少しますし、呼吸もするため調質などの機能性も高いです。床に使用の際には水を含ませると繊維が断線していなければもとに復元するもの大きな特徴です。
(3)カビについて
室内で良くかびる箇所は、部屋の北側の部屋や湿気っぽい空間、お風呂、洗面が多いのではと思います。
カビの発生要因は、4つあります。一つは「カビ菌」、二つ目に「酸素」、三つ目に「水分(湿気)」、最後「栄養分」となります。
この四つの要素は、どれか一つでも無くすことができれば発生しません。
ですが、最初の2つ(カビ菌・酸素)は人が存在するには必要不可欠な要素のため、無くすことはできません。つまり私たちと同じ環境に存在するということです。
そのため、他2つをなくすまたは少なくすることで発生を抑えるのです。
つまり、湿度を管理し、掃除をすればカビは発生しづらいということです。事項以降でお掃除方法と予防方法をお伝えします。
【参考サイト】カビペディア
2)自然素材のお手入れ方法
(1)内壁漆喰
(2)外壁漆喰
(3)フローリング
(4)お風呂・洗面のカビ落とし
3)お問合せ
自然素材でのお手入れ方法にご質問やご意見があれば、下記(こちらでも可)よりご連絡ください。
4)まとめ
今回は、年末大掃除に合わせ自然素材についてのお手入れ方法・お掃除方法をお伝えいたしました。
実は、自然素材の取り扱いは非常に簡単で、且つご自分で簡単にメンテナンスやお掃除ができるのです。
それには、素材の特徴を知ることが重要で、長きに渡って使い続けることができるのが嬉しいですね。
引き渡しを受けてから味が出てくるアンティーク素材であり、経年美化が楽しめる。当然愛着が沸いてくると思います。
大掃除の時だけでなく、できれば日ごろから自然素材が好む環境を気づけると掃除自体が減るかもしれませんね。
この記事を書いた人
株式会社ビリーフハウス
広報 花島