最近、「ビッグモーター」の店舗前の草木に除草剤を撒き、自社商品の視認性を良くするために、植栽を無くしてしまった話で炎上しています。利益追求を求めすぎて、公共物である草木をなくしてしまった代償は大きかったですね。
今回は、そのような行為の話ではなく、除草剤を撒いたことによる影響についてフォーカスしたいと思います。
【該当サイト】
目次
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1)除草剤とは、
(1)農薬登録のある除草剤
(2)農薬登録されていない除草剤
2)農薬の影響
(1)人体への影響
(2)環境への影響
3)農薬への対策
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1)除草剤とは、
農林水産省が下記の通り説明しています。
除草剤には、
(1)農薬登録のある除草剤
(2)農薬ではない(登録されていない)除草剤
の2種類があります。
(1)農薬登録のある除草剤
農作物や樹木・芝・花などの栽培・管理のために使用される除草剤で、家庭菜園やガーデニングも含まれます。
【なぜ登録が必要なのか】 農薬は、農作物に使用されるものなので、国が人の健康や環境への影響を評価し、問題がないと判断したものを登録しています。ラベルにある作物と使用方法(希釈倍数、使用量、使用時期、回数など)を守ることで、人にも作物にも影響を最小限にしています。 |
(2)農薬登録されていない除草剤
道路、駐⾞場、グラウンドなどの、農作物や樹⽊・芝・花などの栽培・管理の⽬的以外で使⽤される除草剤で、このような除草剤をこれらの栽培・管理に利用することは、法律で禁止されています。
※そもそも農薬とは、
「農薬」とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、ダニ、昆虫、ねずみ、その他の動植物又はウイルス(以 下「病害虫」と総称する)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成⻑促進剤、発芽抑制剤、その他の薬剤の事である。
【参考サイト】
2)農薬の影響
(1)人体への影響
ヒトが食物を介して摂取したり(経口)、散布している粒子が風に乗って吸い込んで(経気)しまったり、洗濯物へ付着して皮膚を介して知らず知らずの内に体内に摂取(経皮)していることがあります。
農薬を摂取することは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、ダニ、昆虫、ねずみ、その他の動植物又はウイルスを除去する効果がある以上、決して人にも良いものとは言えません。出来れば避けたいものですよね。
この農薬について、国が安全という基準、指針値を定めていますが、その安全性は一般の方には安全であっても全ての方に安全と言えるものではありません。
【具体的影響】
①めまいや吐き気
②皮膚のかぶれ、
③発熱、
④喉の渇き
⑤精神的障害
⑥発癌性
⑦新生児の奇形
⑦その他
上記参考サイトにもある通り、数年前に中国産の冷凍ほうれん草や冷凍加工うなぎ等から基準値以上の数値が確認されています。
この時期は、政府やメディアでも大騒ぎが起こりましたね。
特に日本の住宅内での使用禁止になっているのは、『クロルピリホス』という化学物質で、0.01ppmの基準値に対し、冷凍ほうれん草からはその100倍である1.0ppmが検出されたと大騒ぎになりました。
食は、大人一人当たりの摂取量が1日約2kg/人なので、積み重ねで農薬や化学物質をちょっとづつでも摂取することが慢性的な影響を受けやすいので要注意となります。
(2)環境への影響
農薬は、直接的に人体への影響を及ぼしますが、土壌を介して影響を及ぼすことも懸念されています。
植物に取り込まれたり、地下に浸透し長い間分解されない状態で影響を保有します。
これは、直接的な急性毒性のリスクだけではなく、低濃度でも長期間曝露される危険があるのです。
【生態系への影響】
近年、日本ミツバチが減っているという記事をよく目にします。
これも、ネオニコチノイド系の農薬が影響していると指摘されています。
上記の記事にもある通り、ネオニコチノイド系の農薬でミツバチが死ぬとはっきりと指摘しています。昆虫といえども、死滅してしまう現実を考えるとやはり農薬の摂取はしないことは言うまでもありません。
3) 農薬への対策
(1)自身で出来る対策
では、どのようにこの農薬に対抗していけば良いのでしょうか?
①まずは、表面的な薬剤を水で洗い流す。
単純に表面に付着している農薬を洗い流します。
②食品を漬物で食す。
食物に含まれている農薬等の毒性の物質は色々あります。天然由来、合成物質、代謝産物等々、細かく分けるとキリがありません。
また、水に溶ける水溶性の農薬と、水で洗い流すことが難しい親油性の農薬と、全く性質が異なるものがあるので、どんな農薬もゼロには出来ません。そこで、家庭でできる野菜を安心安全に食すために、漬け物で食すことをオススメ致します。 漬け物は塩分が多いのが欠点ですが、農薬を無毒化することができます。
魚の猛毒といえば、フグが思い当たりますが、無毒化が難しいフグ毒も、実は糠漬けにすると無毒化出来ます。
奈良漬けのように酒粕を使う場合は、残留農薬のうち親水性のものだけでなく、酒粕を含むアルコールによって、親油性の毒性物質を取り除く事が出来ます。また味噌漬けは魚、肉類でも美味しく出来るので、無毒化するにはもってこいの加工法ですね。
③下ごしらえを行う。
「食品を洗う」というのも残留農薬を減らす方法の一つですが、親水性の残留農薬にしか効かないだけでなく、表面の農薬しか洗い落とすことができません。農薬をより多く抽出し、同時に分解または揮発させてしまえば、毒物の量は減少します。
オススメは水を加えて加熱する(茹でる)調理方法です。加熱することにより水への成分の溶け込みを増加させます。沸騰させることにより、揮発性の成分の残留を少なくさせます。農薬の一部は、水に溶けやすく、揮発しやすい性質であるため非常に有効です。
他、煮こぼす、下茹でする、あく取りを行うといった下ごしらえの方法は毒物をの量を減らすのに有効です。
(2)メーカーなど業者が行う対策
これは化学物質を食べてくれる微生物を使って、有害な化学物質を無害化する技術で、汚れた土壌や地下水が生まれ変わるための新たな方法として期待されています。 世界各地で農業にも工業にも関わっている商社は、さまざまな方法・技術を使って土壌汚染問題の解決に取り組んでいるようです。
上記のとおり、環境省がその対策についてまとめておりますので、一定の基準自体はあるようです。
4)まとめ
今回の内容をまとめると、我々の生活環境には農薬等が使われており、便利な反面、健康阻害リスクがあります。
ですが、食物を効率的且つ長期間鮮度を高く保つためには、必要不可欠なものです。
そのため、国が一定基準の使用量の制限値を設けたり、バイオの効果を使って低減化を図ったりと表示義務を課したりしています。
ヒトによってはそれでも影響を受けてしまう事があるため、その対策は国だけに任せるのではなく、個人で対応をしていかざるを得ない状況が現状です。
以下は個人的な見解ですが、昔ながらの農作業の方法をとり、農薬を使わず自然の菌を生かした方法で虫と共存しながら農薬のない食品を食べていきたいものです。
私個人としては、がんの発症率が高かったり、医療費用が高騰化しているのもこのような化学物質が少なからず影響しているのでは?と思います。
日本特有の対処療法で身体を整えるのではなく、予防法で身体を健康に保つ。
私はこのやり方が大事なのでは?と考えます。
そのやり方は、次回以降で記事にしていきます。
この記事についてにご質問や化学物質を排除した家づくりをご希望の方は、下記URLよりお問い合わせください。
書いた人
株式会社ビリーフハウス
広報担当 花島